スンバ島で紛争が始まりました (+コテージ建設経過) スンバ島 移住生活

スンバ島で何と紛争が始まりました。
もう7人の人がこの戦いで亡くなったそうです。
たまにニュースとかで見るあの”紛争”の事みたいですが、田舎過ぎてニュースにもなりません。
テレビ局が無いからでしょうか?? 紛争の様子をビデオに収めたらテレビ局に売れたりするのでしょうか?!…カメラ向けるの怖いけど。
何て、また妄想が膨らんでいる今日この頃。
インドネシアでは島によってそれぞれの言葉があり、同じインドネシア人同士でも別の島語は理解出来ないそうなのですが、ここスンバ島では島単位どころでは無く、村単位で言葉が違うのです。
コテージを建設してくれている工事の兄さんは、「俺はLAMBOYA語は分かるけどKEREWE'E語は分からないんだ」とか言っていましたが、その距離というと、徒歩で20分位しか離れて無いという…
これほどまでに言葉が統一されていない理由は村と村とが未だに対立を繰り返しているからだったんですねきっと…。
そして今回の紛争開始のどローカルなニュース、離れた町だし関係ないだろうと思っていました。
しかし、コテージを建設している海へと向かう途中、荷台に近所の子供達7人をワイワイ乗せて、合計10人とバンブーの壁を乗せたトラックの前に現れたのは何と4人のイカットを巻いた男性達で、それが何と…
・槍と刀を持った男性
・石と刀を持った男性
・弓矢と刀を持った男性
・後ろにいた男性(何を持っているか見えなかった)
この4人が車の前に立ちはだかったのです!!
そして「助けてくれ、隣の村まで連れていってくれ!!」と言って、突然軽トラ後部の荷台に乗り込みました。
こんな所でもまた別の紛争が行われていたそうです!!
私はもう唖然として、口も開いていたと思います。
だって、手製の弓矢って見た事ありますか?? 弓道のときに使うあれみたいなのですよ。
そして槍って!!原始時代でしょうかここは、マンモス追いかけるあれですよ!!
もちろん、突然すぎて残念ながらカメラなんて向けられませんでした。
そして走り出したトラックの後ろは、さっきまで子供達7人のパワーでお祭り騒ぎだったのが、シーーーンと静まり返っていました。
そーやんなぁ、怖いよなぁ…私だってだいぶ怖いわっ。
そして再び走り出すなり旦那は「石飛んで来るかもしれへんから窓締めて」って…。
即座に窓をクルクルクルと閉めて、持っていたサロンを窓に挟みました。
窓が割れられた時に、身体にガラスが刺さらない様にという対策だそうです…。
こういう時だけ頭良いっっ!!
そして、私の膝の上でグッスリ寝ている娘にも、念のためにタオルとジャケットを被せました。
もうすぐ自分が映画”BAVEL”の冒頭の様になるんじゃ無いかと思って、また妄想が膨らみました。
そして公衆トイレみたいな病院に、領事館の手配したドクターヘリがやって来て、私は弓矢の矢が刺さったままシンガポールに運ばれて、報道カメラも間に合わずにインドネシアでは大したニュースにもならずに、
領事館のホームページに渡航注意っていう見出しでちっちゃく載っている…という風な妄想。
ところで私がスンバ島に住んで一番良かったと思う事は、この"BAVEL"という映画がより親身に見られる様になった事です。
この事は私の好きな映画の話も含めてまたの機会に書こうと思います。
そんなこんなで、槍男と石男と弓男と男は隣の村の近くでトラックからおり、私たちにお礼を言うと茂みの中へと消えて行きました。
その後、静まり帰ったトラックは無事に海へと着きましたが、遠くのやまを指差し、「向こう山の家が燃えている」と騒ぎだしました。
私の視力ではどんなに目をこらしても見えませんでしたが、どうやら先ほどの紛争の一環だそうです。
いざこざの末、相手の住む家を丸ごと燃やすというのは、スンバ島では割とよくある事なのだそうです。
ところで、この子達の視力はどれ程良いんだろうか!!
ところでこの紛争ですが、海に行く途中にあるLAMBOYAという村と、もう一つの近くの村の土地を巡った争いだったのだそうです。
LAMBOYAの村の人は石を投げるのが上手いから戦いに強い、とかいう話をしていましたが、そういう問題なのでしょうか??
そしてその日の夕方、山の斜面をうきゃうきゃと走り回っているコムスメンオロオロしながら追いかけ回していた時、2人の少年に出会いました。
スンバ人にしては珍しく無表情でじーーーっとこちらを睨んでいました。
ところがコムスメンは、そんな無愛想な少年にもお構いなしに変な走り方で近づいて行き、私がひやひやと近づくとようやく、少年達も笑顔になりました。
その後少年達と一緒に歩いたのですが、パパイヤを指差して「いる?!」と私に聞いたので「採れるの?」と聞くと、その辺に落ちていた石を投げ、ものの見事に一発でパパイヤを落としてくれました。
町の子達はたいてい木に登って採るので驚きました。
話を聞くと、その子達はLAMBOYAから来たと言っていました。
紛争が始まってしまったせいで、笑顔が消えていたのでしょうか、
詳しいことは少年には聞けませんでしたが、石を投げるのが上手いとは、本当の話だったみたいです!!
ところでこの紛争ですが、これは戦闘モードの人達のみの争いなので、第三者が巻き込まれたりすることは無いそうです。
ですが前回のブログにも書いた様に、田舎の成人男性の3人に1人は普段から正装して(刀をイカットで巻きつけて)いるので、戦闘モードかどうなのかは一体どうやって見分けるんでしょう?!
そんな事もありしばらくは石が飛んで来る心配もあるので、警戒が必要です。
コテージ建設記録です。
大工さんが見つかり、いよいよコテージ建設が着工しました。
ひとまずこの木と生活道具一式を丘の上に運びました。
土台は草刈り&整地チームにより仕上がっています。
袋は破れていますが、ノコギリ♪
そして米袋と鍋♪
そうなんです、スンバの大工さん達は基本的には住み込みで大工仕事をするそうです。
ですが住み込みといっても家は無いのでこちらの↓↓
テントに住んでいます。
テントというよりもブルーシートを三角にしただけのいわば野宿です。
こんな事なら家からColemanのテントを拝借してくれば良かった…。
期間は工事が終わるまで、ありえない!!
簡易のキッチンも竹を切ってちょいちょいっと作ってしまいました。
さすが大工さん。
そして数日後…、
おぉーっ、進んでいますね。
ちゃんとはまって無い気がしますが…
隙間を木くずで埋めてる感じですが…
こんなもんでしょう。
これは屋根になる部分です。
槍男と石男と弓男と男に怯えていた子供達も気を取り直して海水浴。
そしてほぼ暗闇の中、自生している芋を探して、
焼いて食べたり、さすが田舎の少年だ。
因みに芋は不味かった。

コメント

  1. IZM より:

    やぁ♪ 元気か―?
    紛争・・・心配しちゃうじゃん!

    超自然に囲まれて、頑張ってるなぁー(*^_^*)
    海が見える丘、とってもステキです★
    家族みんな元気でガンバレー♪

  2. mimi より:

    いや〜怖い!怖い!凄い!
    ラストサムライにもビックリだけどその男衆も何なの?だよね。
    違う国って言うか、違う世界の話の様で怖い。
    日本でも小さい島では選挙の時に怪我人が出たり、まとまり難いのかなとテレビで見てますが…。
    命に関わる争いとなるとデビルちゃんもいるし怖いですね。
    目立たないように気を付けてね。

    大工の家はバリのヴィラ見学に行った時見ました。
    私も聞いてびっくりでした。
    ブルーシートだから持って帰るでしょうが、バリのは竹からだったので残っていました。
    完成が楽しみです。
    と、早く紛争が収まります様に。

  3. 管理人 より:

    IZM/ありがとう〜、紛争も鎮圧されたみたいで、良かった良かった。海の見える丘にいつか遊びに来てね!!

    mimiさん/ありがとうございます!!
    そうなんですか?? バリでも現場に寝泊まりするんですねー、知らなかったです!! 本当に色々と日々驚かされますね。
    こちらの紛争は警察隊によって鎮圧されたそうなのですが、またすぐにぶり返す(?!)らしいので気をつけます。コテージはなかなか思う様には進みませんが、ボチボチと頑張りたいと思います♪

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