行ってきました「マルガ英雄墓地(ぼち)」 その?

太平洋戦争の終結の日、1945年8月15日が独立記念日となっている国もありますが、
インドネシアの独立記念日は1945年8月17日となっています。
けれどこの日は独立宣言をした日で、ここから過去350年もの間インドネシアを統治し続けていたオランダ軍との独立戦争が始まります。
この事は意外とインドネシア人にも知られておらず、(その当時この国を占領していた)日本が戦争で負けた事で独立したのだと思っている人も少なくありません。
ですがこの国では、太平洋戦争によってやって来た日本人がオランダ軍を追い出し、その後日本軍に統治されていたのですが、
終戦で日本が負けたと同時にオランダ軍が再び戻ってきたのです。
そこでオランダ軍を相手にインドネシア軍との独立戦争が始まったのですが、終戦後にもこの地に残り、インドネシア人兵達と一緒に戦った日本人兵が、なんと2000人もいたそうです。(そのうち1000人は戦死しています。)
この事を知った事が、今回このマルガを訪れるきっかけとなりました。
お墓なので薄暗いイメージがあったのですが、実際に訪れてみるとライステラスの広がるとてもきれいな所で、広大な草原もきちんとに手入れされていました。
そして通路には色んな種類の木や花が咲き乱れていて、子供達の遊び場になっていました。
ここマルガは独立戦争の際(1946年11月20日)大規模な戦闘があった場所で、ングラライ将軍の率いる94人の部隊は全員が死ぬまで戦い続けたそうです…。
そしてこの墓地の中の1372基の墓の中に、(身元の判明した)11名の日本人兵の墓も含まれているそうです。
写真はほんの一部にすぎませんが、ほんとにたくさんの人が独立の為に命を落としたんだと思うと、
胸が熱くなりました。
ところでこの時の戦争で使われた武器ですが、この中にはオランダ軍から送られてきたものも多かったそうです。
オランダ軍は終戦時、インドネシアにいた日本軍に対して「自分たちが戻るまでの間、ここを統治しておくように。そのための武力行使は許可する」という命令と共に、武器を送ってきたのだといいます。
その命令に従うように見せかけ武器を受け取り、それらをインドネシア兵に受け渡し、そして独立戦争に挑んだそうです。
日本の統治時代の3年半は”暗黒の時代”とも言われるほど、この国の人々にとっては厳しく辛いものでもあったらしいのですが、この時に行われた”軍事教育”がその後の独立戦争で大きな力になった事も確かだったそう。
 

コメント

  1. ブロウ より:

    なるほどねー。
    俺もマルガ墓地行ってみよー。

  2. 管理人 より:

    ブロウ/
    ブロウのはずが愚弄と打ってしまった…
    それはわたしだ…、行ってみて下さい♪

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