湘南に移住し、早いもので4年半もの月日が経っていた。
そりゃあシワもシミも順調に増えてくるハズだ…
ただ、シワやシミを隠す為に化粧という煩わしい作業をする気にもなれず、
外出時もすっぴんがニュートラルポジションになりつつある。
その日もニュートラルでガラガラの小田急線に乗っていると、
サーファーらしきオジ2名が並びの席に座っていた。
ビーサンに短パン、湘南ではよく見かけるもはやニュートラルな光景。
年齢は不詳だけれど、若く見えて実は定年を迎えているオジも少なくない。
その体型、体力を維持するには、裏で相当の努力をしているのだろう…
その2人は携帯で波情報か天気図かを見ながら、週末の台風の進路とうねり具合について真剣に話し合っていた。
あーだろう、こーだろうと、まだ来てもいないウネリの事で熱心に会話をしている様子。
波とサーフィンの話をちら聞きしていると、あっという間に終点の藤沢駅に到着した。
全員が同じタイミングで席を立つと、オジ2人も週末の約束を交わしながら立ち上がった。
よっこらしょっと…立ち上がったオジは2人共が腰を曲げていた。
15度〜20度くらいはあるだろうか、曲がった腰で出口のドアに向かっていくオジ達の後ろ姿を見た時に、サーフィンは腰が曲がってからも出来る、歳をとっても夢中になれるスポーツなんだと思った。
同時に、海に入るために体型や体力を維持したり、なみならぬ努力をしているハズだと思うと、
シニアサーファーには尊敬一択。

一方の私は、海以外には特に運動もストレッチも身体作りも全くしていない。
先日も、やっと沖に出られたと思ったらよく考えもせず1本目の波に乗り→セット地獄にハマり→川まで流された挙げ句、スケパーから陸路をトボトボ歩いて鵠沼海岸にチャリを取りに行くという始末…
入る前には多少試行錯誤していたのだが、ご近所のバリ人の知り合いが「鵠沼海岸はカレント使えば意外とアウトに出られるよ」と言うので、その言葉に押されて入ったのも多少間違い。
忘れていた!バリ島の「大丈夫」は大丈夫じゃなかったりもするので、バリに行かれる方は鵜呑みにせずに自らの判断で行動される事をお勧めします。
と…話はそれましたが、裸足でアスファルトの道を歩きながら、自分目線で波の良い日、良くない日、メローな日、アドレナリンが出て来る日、そういう日々が交互に来るからいつまで立っても辞められない、このギャンブル依存的なサーフィン活動を少しでも長く続けるために、そろそろ身体作りとも本気で向き合わなければいけないと思った。
鵠沼海岸からチャリにボードを乗せて元来た道を帰ろうとすると、バリ人の知人が一足先に退散していく後ろ姿が見えた。
