路上で私がミンタウアン(物乞い)するハメになった理由…。

おひさしぶりです、今は秘境に住んでいない秘境妻です…お元気ですが??
私たちの状況は相変わらずなままで、旦那は日本で出稼ぎ中、私とコムスメンは乾季のせいか、旦那が不在だからか体調も絶好調です。
そんな平和な日々でしたがついこの前、旦那の不在中に旦那の母”義理ママ”が一人でバリの我が家にやって来ました…また。
このネタはさすがにもうくどいので…さらっと流します。
 
旦那ファミリーにまた"襲撃"されて泣きそうです、しかも旦那の不在中。BALI
旦那の母が家に来た、しかも旦那の不在中。前編 BALI
旦那の母が家に来た、しかも旦那の不在中。後編 BALI
母と義母の"初"顔合わせ。またもや旦那の不在中 BALI
 
今回”到着の報告”を受けたのは、なんと当日の数時間前でした。
出発直前にスンバの空港から電話してきた義理ママは、
「12:15分に飛ぶから13:00にバリに着くから、お迎えよろしくねっ!!」
て…45分のフライトなので、計算的には合っていました。
いつも通り突然の報告でしたが、もう慣れてるので驚きもせずに、Uber(アプリで呼べる個人タクシー)をさくっと手配したい所でしたが、学校も休暇中だったのでお迎えに行く事に。
 
30分遅れでお迎えに行ったにも関わらず、義理ママは出て来ないし電話も繋がらず…
スンバの実家から空港まで送った義理の妹に電話したもののそちらも繋がらず…
義理ママ到着後に、皆で”遅めのランチ”でもしようかな、という気の効いた私の計画を諦め、とりあえず私とコムスメンだけRoti0(甘々パン)でも食べようと思ったのだけれど、何と…”財布を家に忘れてきた”事に気がついた。
それと同時に、大好物を目前でオアズケを食らったコムスメンはごね始め、私も空腹が限界近くだったので、とりあえず財布を取りに家まで戻ろうと思ったのだけれど、駐車料金のRp.4000(約40円)すらも持っていないので、パーキングから出して貰えない。
 
「財布忘れて取りに戻るだけだから後で払うから…」
「身分証明ここに預けるから…」
「子供お腹空かして泣いてるねん…」(嘘やけど)
色々言い訳したものの、珍しくも融通効かずで「無理」の一点張りでした。
まぁ、一人を許してしまうとキリが無いっていうのも分かるけれど、
インドネシアって子連れは無敵じゃ無かったっけ??
 
「別の係員を呼んでから書類を作成してもらわないと…」と言われたものの、パーキングの出口には次から次へと車が列を作り、私の件なんて置き去りな感じでした。
このくそエリート空港職員が、ストレス溜まって権力を武器に庶民をいじめやがって。
…と勝手な妄想が膨らみ私もイライラし始める、というか私はそもそも空腹と待ちぼうけでイライラしていたのだ。
そこで”ここから出るためのよく分からない書類”を作るよりはRp.4000の駐車料金を探した方がてっとり早いのではないかと思いつき、仕方なく車を出口付近に置いたまま、
 
●駐車場にRp.4000分のコインでも落ちていないか探してみた…が、無い。
いやコインが4枚も落ちている確立はこの国では限りなく低いだろうと思い直ちにやめました。
次に思い立ったのが、
 
●富裕層っぽい人にRp.4000借りる、というか貰う。
空港だし、ジャカルタからの旅行客がたくさんいるだろうと思いましたが、バイクのPに隣接する北側出口には、富裕層っぽい人は現れません…というかそれを見抜く力も無い。
周りにいたのは、作業服の工事の人と、バスの運転手数名のみ。
よし、これで行こう。
 
●あの人達の誰かに、携帯のプルサ(プリペイドチャージ)を売る。
私の携帯はアプリを入れているので、幸いオンラインでプルサを売る事が出来るのでした。
「Rp.10.000のプルサ買いません?」→怪しまれた。
でも私は腹が減っているので負けない。今度は隣の人達に、
「誰かRp.10.000のプルサ買いません?」→また怪しまれたが、事情を話すと前に話しかけていた人達が来てくれて、ポケットから小銭を出してくれた。
 
3人の(恐らく)バスの運転手がくれた小銭はRp.18.000にもなったので、Rp.4000だけを残してお金を返そうと思ったのですが、
「いいよ、道路で何かあるかもしれないし、持っとき!!」
「子供いるし、何か買ってあげたら♪」
と言われありがたく受け取り、お礼を言って車に乗り直し出口へ進みました。
 
ついさっきいがみあった空港職員野郎にどや顔でRp.4000を手渡すと、
「お金あるやんけ!!(インドネシア語で)」と言われたので、
「あそこに座ってる人達に貰ったんや!!(インドネシア語で)」と言うと、
「シリウス??」と驚いた顔をしていました。
「そう、あの人達ね優しかったわーー」と最後に嫌味を言って、無事にゲートを通過出来ました。
 
 
思えば、見ず知らずの人から直接お金を貰ったのは生まれて初めてでした。
帰り道の道中で、さっきの出来事を思い出しながら、じーーんとなりました。
空港職員へのイライラもほとんど忘れていました。
ほんの数分間の出来事でしたが、私はこの日の事を忘れないと思います。
 
家に着いて、忘れていた財布を持って家の近所で遅めのランチをしていると、ようやく義理ママから電話がきたので「あーでこーで大変で…」と話すと、とりあえずタクシーで家まで行くわって…別にお迎えにこだわっていた訳では無かったんですね。
何年経ってもこういう感覚はまだよく分からない…。
いつもは集団(私からすれば)でやって来るのだけれど、今回は友達と都合が合わなかったとかで一人でやって来て、家中の掃除と庭の葉っぱ掃除や家の周りの草むしりまでしてくれ、お土産(バナナと鶏の丸焼き)もあったしご飯も毎回作ってくれたので、思いのほか平和でした。
 
ガスコンロのつけ方をまた義理ママに教えたりしながら、そういえばスンバにいた時は火起こしの方法を教えて貰ったなぁとか、、色々と思い出しました。
それから2泊後のジャカルタへ飛び立つ日の早朝5時、ためらいも無く起こされたのでここぞとばかりにUberを呼ぶと「こんな朝からちゃんと来るのねーっ」と驚いていました。
という事で、次回からはこのパターンでいかせて頂こうと思う。
 

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