近所の野良犬に噛まれました!! 狂犬病ワクチンが不足してます…BALI

近所をいつもの様にバイクで徘徊していた所、同じくいつも近所を徘徊している犬達3匹に追いかけられ、突然噛まれました。
その時たまたま私はいつものバイクではなく、友人が最近買った”ご自慢の大型バイク”に試し乗りしていた所だったので、犬達ーズは敵がやって来たと思ったのだと思います。
「何でやねんっ!! 私や、犬のくせに匂いで分かれやこのアホ犬…」
とか叫ぶ余裕ももちろんありませんでしたが、追いかけてくる犬に何とか噛まれない様に、慣れないバイクに乗りながらも必死で足を上げ”よし逃げ切った”と思った瞬間、ガブリとやられました…最悪です!!
またしても汚い画像ですみません…。
家に帰ってその事を告げると、お手伝いのスンバ人は「私もバリで噛まれた事あるけど大丈夫よ…」と呑気に言っていました。
旦那は自分のバイクをいじりに出かけたまま帰って来ないし…、いつもの様に一番正しい判断を下してくれそうなお隣の夫婦に意見を求めたら、「私を噛んだ犬を探してみて、もし飼い主がいるのなら”ラビエス(狂犬病)”の注射をしていたかどうか確認した方が良い」と、とても冷静な判断をしてくれたが、我が家に置いてあった太い棒を持って私の噛まれた場所へと向かって行く様子が冷静には見えず、また噛まれるのでは無いかという不安の中現場へと戻りました…。
そしてやはりまた吠えられた挙げ句、3匹いる犬のどれに噛まれたのかなんて覚えてもいなかったが、大型バイクのシートの位置まで達するジャンプ力がある犬はきっと”あの大型犬に違いない”と思い、聞き込みを始めた。
そしてその聞き込みの結果、その犬達ーズは何と野良犬だったという事が分かった。
現場の前の家のおばちゃんに事情を話すと、早く病院へ行った方が良い「丘の上の動物病院へ行きなさい」
と言われた。
動物病院っていうのは、動物だけの為の病院だと思っていたけれど、動物に噛まれた人も行って良いのか…。
まだまだ学ぶべき事は多いなと、つくづく思った。
 
しかし、狂犬病に関しての情報は意外と誰も把握しておらず、一刻も早ければその方が良いのか、きちんとした病院に行くべきなのか、何も分からない。
犬に噛まれた事のありそうなワイルド氏に聞いたものの、犬にはまだ噛まれた事が無かったそうで、動物病院では無いだろう、いや考えたら分かるやろう…という冷静な判断を笑いながらしてくれた。
数分迷った挙げ句に、インターネットで集めた情報によると”何度か注射に通う”必要がありそうあったので、家の近場のクリニックを回ってみる事にした。
だが数件の薬局やクリニックを回ったが、どこにも薬は無いと言われ続けた。
そして物は試しにと、ローカルの言う丘の上の動物病院にも言ってみたが、あいにく閉まっていたので、ちょっとホッとした。
そして結局、いつもお世話になっているクタのクリニックに行くと”ラビエス予防プログラム”を受けられることになったのだが、つい2日前に何とバリ島各地から犬に噛まれた患者だけで1日に15人もがそのクリニックに助けを求めてやって来たのだそうで、初日に受けるワクチンの半分の量なら回してあげられるよとの事だったが、摂取をお願いした。
なんでもデンパサールの一番大きい病院、サンラ病院にももうワクチンが残って無いのだそうで、犬に噛まれる人が続出しているのか、私もその一員になってしまったという事だった。
バリ島で行われている野良犬の撲滅活動を恐れた犬達ーズが犬語で「人間達に気をつけろ!!」と合図を出しているのでは無いだろうか…。
と、またもののけ姫の見過ぎのせいか妄想が膨らんでいます。
しかし実際にこの1ヶ月でもう4人もの人が狂犬病という怖い病気によって亡くなったのだそうで、発症すれば100%死んでしまう病気なのだそうです。
だからといって、むやみやたらに路上の犬を殺して回る政府のやり方は野蛮で腹立たしい限りです。
こうして、私は5回の狂犬病予防の注射を受ける事になりました。
最初の1週間に4回の予防接種に行き、その最後の日から2週間後にもう1本を受けて、プログラムは終了です。
費用は1回Rp.40万(4000円位)×5回、合計Rp.2jt(2万円位)です。
死ぬかもしれないという恐怖に比べれば全然安いですが、こちらの物価にしては割高だと思います。
国立病院などではこの注射を無料で摂取してもらえる様な制度もあるそうですが、今のところはワクチンが不足しているみたいなので、犬や猿に噛まれないように気をつけるしか無いですね。
夕方家に帰って一息つくと、バイクの持ち主夫婦と、義理の妹、お手伝いの皆が心配そうに「どうだった?大丈夫だった?費用はいくら?どこの病院行ったの?」と代わる代わるに質問して来ましたが、コムスメンだけは「ディギーギーッ、アンジーーン、ウケケケーー」(=犬に噛まれたって〜)と、よく分からない振り付けをしながら笑ってました。
私が青ざめた顔で病院を回っている間中、たまたま我が家にいた皆は”犬に噛まれた私”の事を笑いものにしていた事は間違いなさそうです。

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