ガルーダでスンバ島へ飛びました。(+残念な結婚記念日の話)スンバ島

お久しぶりです、いかがお過ごしですか?!
ところでついこの間、私たち夫婦に2年目の結婚記念日が訪れたはずだったんですが、
旦那と別々に暮らしている事もあり、お互いスッカリ忘れていました。
ですが2週間後の2月10日にはインドネシア側の結婚記念日もあるので、そっちの方こそ覚えておこうと約束しましたが、
それもまた2週間後には忘れていました。
夫婦とも頭が弱いとこうなります…、せめて自分の年齢くらいは覚えておこうと思う私、今年は本厄らしいです。
厄払いには行けなかったので、仏教徒のおばあちゃんの毎朝のお祈りに託すことにします。
ところで、約1か月間程離れて暮らしていた娘に会う為に、またスンバ島に行って来ました。
前回利用したMerpati航空での度重なるトラブルを踏まえ、今回はインドネシアの最大手、Garuda航空で行って来ました。
今回の滞在期間は一週間、ウェディングの閑散期に少しばかり感謝です。
前回の渡航の時にははなんと、1日目がまさかのフライトキャンセル…、
2日目は3時間のディレイのち離陸直前にプロペラが故障し機体を乗り換えるといった事態が発生し、
帰りの便でも6時間のディレイと続き、その度に航空会社から弁当が配られるといった始末…
空腹を満たされる事で人の不満というのは少しばかり解消されるという事を知っているのでしょうか、
それにフライトキャンセル後の送迎やらホテルの手配に関してだけはありえない程手際が良いMerpati航空、
その要領の良さをもっとほかの部分に生かしてもらいたいものです。
 
それにしても、この国の人はこんな状況でも怒らないので、その部分にはいつも関心しています。
これが関空だったら、、、おそらくブーイングの嵐が降り注ぐことは間違いないです。
それに、同じ便でフライトキャンセルを食らった人達とは妙な連帯感が生まれ、修学旅行みたいな、それはそれで楽しかったのですが…。
 
今回はGaruda航空を利用した為、フローレス島での乗り継ぎを含めて通常より1時間長く、スンバ島に到着するまでに2時間半かかってしまいましたが、遅延やらを考えるとガルーダを利用した方が、結果早く到着出来る気がします。
今回は悪天候の割にはさほど揺れせもず、着陸寸前になぜか着陸を断念してもう一度上空へ飛び立った時には若干お祈りモードでしたが、軽食も2度も配られてまさに快適なフライトでした。
 
ガルーダの場合は空港使用料を払わなくても良いし(通常は確かRp.50.000程)サーフボードチャージもいらないので(他の航空会社だと1本につきRp.200.000位)、サーフトリップには尚更おすすめしたいです。
ですが、今回気になる問題が一つありました。
何と、、乗客数がわずか10人だった事。
 
スンバ島行きの路線がようやく就航し始めたものの、
このままでは存続するのは難しいのではないでしょうか…
しかもこの日に関しては全ての運行状況をチェック済みで、LionAirは空席わずか、TransNusaは満席だったのにもかかわらず、Garudaのみガラガラだったという事になります。
そして問題のMerpatiに関してはしばらく運休という事でした。
 
やはりあの時壊れたプロペラのせいでしょうか、なにはともあれ無理して飛んで落ちたりしなくて良かったです。
そしてガラガラの機内で何度もコーヒーを注がれながら、前回のMerpati事件の事を思い出していました!!
 
あの日……
1日目の朝10時半発の予定が、飛行機の到着が遅れ時刻が12時を回ったところで、ディレイの表示がキャンセルにかわりました。
同時刻に出発予定のLionAirも同じく遅延していましたが、15分程前に出発したところでした。
スタッフの元に駆け寄り、何故飛ばないのかと問いただしたところ
「スンバ島の空港は毎日13時には閉鎖される。だから今から飛んでもスンバ島まで1時間半かかるので、13時には間に合わないでしょっ」て、確かに計算は合っています。
「それが分かっているんだったら、何故たった15分前に飛んだLionに乗せてくれなかったの」と聞くと、それは航空会社が違うのでできないと、、
「チケットを買い直してでも私はその日のうちに飛びたかった」と伝えたが、あとの祭りでした。
 
そして迎えた次の日の朝、またしても遅延、、
ようやく到着したという飛行機に乗ったものの、滑走路の直線の所まで進み、あとは飛ぶだけだという体制に入ったところで、何故か「飛行機の点検をするので少しお待ち下さい」というアナウンスが流れた。
どうやらプロペラが一つ故障して回らなかったらしい。
それを聞いて、ぞっとした…
 
その時突然、貫禄満点のおじさんが立ち上がり叫び始めた、「俺は降りる、降ろせ、こんな危ない飛行機にのれるか!!」と 。
その通りだ、私もまだ死にたくなかった。
そしてそれに続き、気の強そうなおばさんも叫び始め、とうとうみんなが立ち上がり、結局全員が飛行機から降ろされた。 
結局Merpati航空の別の機体で飛ぶ事になったのだけれど、他に飛行機があるなら最初から出して欲しかった。
その日結局出発したのは1時半を過ぎていたのだが、スンバの空港は1時半に閉まるのでは無かったのか…
また疑問が1つ残ったままになってしまった。
 
なんだかんだでフライトも終盤に入り、空からスンバ島の海岸線を眺め、異常な位の青さに再び驚いた。
人はいつか死ぬ、それならこんなにも綺麗な場所で死ぬのも悪くないんじゃ無いのか、
つい数時間前に死を意識した事で、そんな事が一瞬頭をよぎった。
私の視線は真っ青な海に奪われていた…その瞬間、機体が大きく1m程沈んだ。
皆が一斉にわぁとかあぁとか声をあげた。
プロペラの故障という事態を目撃した直後で、誰もがこの航空会社に不信感を持っていた所だったと思う。
私は心の中で必死に祈った、「神様、前言撤回致ます、どうかお許し下さい」と。
無宗教ですが、出てきた神様の顔はイエスキリストの肖像画でした。
きっと職業病だと思います…。
 
そんな訳で、私は二度とMerpati航空乗ることは無いと思いますが、こういう会社もインドネシア人カスタマーの怒らない性格と、インドネシア人スタッフの謝らない性格の元に成り立っているのでしょう。
そしてそんな会社が数多く存在し、そのお陰で比較的”ゆるい”社会生活を送ることが出来、
私自身がそれに快適さを感じているのもまた事実です。
 
 

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