パワースポットのパワー感じる 土着信仰の話 スンバ島移住生活

今日は朝から小学生がコムスメン目の前でおもちゃのゴキブリをプラプラさせてからかっていました…。
インドネシアにも精巧なおもちゃがあるもんだなと思った矢先、少年の落としたおもちゃのゴキブリはササササーと走り出しました。
「ぎゃぁー、コムスメンの前でそんなもんプラプラさせるな!! あっち行け!!!」
「でもコムスメンは怖がってないみたい、ハハハー変なのー」
と少年は捨て台詞を残し、走って行きました…。
久々に朝から大声を張り上げてしまいましたが、今日も特に変わった事の無い平和な一日です。
ところでイスラム教の一か月の断食が明け、一昨日からたくさんの人がやって来ては帰って行きます。
スンバ島の島民の90%はキリスト教徒なのですが、旦那のお父さんはフローレスからやって来たイスラム教徒だったと聞きました。
ただ、フローレスに関しても90%はキリスト教のはずなので、その辺のルーツは色々と謎なのですが…
スンバ島にも実家を含めてイスラム教徒の家庭もあります。
因みにスンバ家の家族構成は、3人はお祈りや断食をするイスラム教徒、3人は何もしないイスラム教徒、3人がキリスト教徒で、私と娘は無宗教です。
しかしそれ以前に、スンバ島にはマラプーという土着信仰が残っていて、その為なのかイスラム教のお祈りや断食に関しても、やりたい人だけがやっているといった感じです。
ただしマラプーは国の宗教としては認められておらず、必ず何かの宗教を合わせて信仰しているそうです。
因みにマラプーとは自然界にある無数の精霊と、大自然と、そして先祖を崇拝する信仰の事で、日本の神道にも共通する部分もあるような気がします。
井戸を掘ったら水の流れが変わるからと、井戸は掘らずにわざわざ遠くの川まで毎朝水を汲みに行くという、信仰心の深い村もあります。
そして巨石文化が残っている場所でもあり、先祖を祀るお墓は大きな一枚石で作られています。
西スンバの墓はこのような型で、東スンバのお墓はテーブルの様な型をしています。
そして、スンバの伝統的な家屋。
こういう家はてっきり観光の為に保存してあるのかと思っていたら、今でもごく普通に人が住んでいます。
そして、伝統的な家屋の新築もなお建てられ続けています。
島の所々にこういう村が残っていて、理由は分かりませんがそのほとんどが高台の上にあります。
島の大半が戦闘民族であったらしく、多分敵に攻められた時に対処しやすいからだろうとも聞きました。
トラディショナルな造りの家の中は風が通るので涼しく湿気が意外にも少ないのは、
家の中央で薪を燃やして調理をしているからだと言っていました。なるほど!!
そして私は何故かこういう古くから残る村を訪れると、もの凄く神聖な気分になれるんですよね、
日本で神社に行った時の様で、落ち着くというか、研ぎ澄まされるというのか…。
パワースポットなのかどうなのかはよく分かりませんが、ふと行きたくなる、何かに呼ばれている、そんな気がして、
毎日夕方の散歩では歩いて近所の村に来てしまいます。
ところで最近では屋根をトタン板で作る家も増えているそうです。
藁を使うよりも安くて丈夫だからだそうです。
屋根を張り替えるスパンも長くなるし、という事だそうですが、
この物理的には一見無駄とも思えてしまうとんがり屋根の存在だけは譲れないのでしょう。
何でも屋根には神様(精霊達)が住んでいるそうです。
そして2階には人、1階には豚や鶏などの家畜が住んでいます。
ご飯が床にこぼれると、それを更に隙間から落として家畜や犬に食べさせます。
スンバの我が家でも、生ゴミとその他のゴミをちゃんと分別しているので、
何でここだけちゃんとしているのか(他はかなり適当なのに)気にはなっていたのですが、
後になって生ゴミの方は豚のえさになるのだと知りました。
村でイカットを織る女性
タバコ屋さんもとんがり屋根は譲れない。
家から一番近い村のお祭りに呼んでもらいました。
スンバで初めて出来た私の友人の実家です。
因みに友人は恥ずかしがり屋の美人さんです。

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