スンバ島生活も3か月目を迎えようとしていた頃、スンバ島の実家にお手伝いさんなる若い女性がやって来ました。
義理ママは、彼女の事を「何もできない田舎の子」と言っていました。
だったらなぜ雇ったのでしょうか、謎でしたが、何と昼食に”おかず無しご飯”が登場しました…。
スンバ名物の”ナシサジャ” ナシ(ご飯)サジャ(だけ)です。
現代となっては質素な食事の代名詞ともいえる”日の丸弁当”ですが、それにも及ばない…
私はこれを“白旗ランチ”と名付けました。
そしてちょうどその頃、私はストレスを抱えていました。
スマホでFacebookのニュースフィードを下にスライドしながら、流れる写真の中に出て来る”ご飯・ご飯・ご飯”の写真。
「くっそーどいつもこいつもみんな美味そうなもんばっかり載せやがって!!!」
と、すっかりよそ様の食卓を羨む卑屈者になっていました。
4か月にわたり苦しんだあの”つわり”の時も、TV番組の食事のシーンやSNSの食べ物の写真からは目を背けていましたが、今回の感覚はそれともまた少し違います。
そして私には美味しいとは思えない同じものを食べて満足している人達がいると尚更、不満を抱えている自分をますます嫌になりました。
そもそも満足のいく食事を出来ない人達や、病気で思う様に食事を出来ない人達、この世界にはそんな人達もたくさんいて、たとえ美味しくなくてもお腹一杯食べられる事はありがたいという事も理解出来ます。
しかし、日本の食文化の中で育った私は、空腹を満たしただけでは食欲を満たす事は出来ないのだと、身をもって知りました。
だったら毎日食材を探して自炊すれば良いのにと思われるかもしれませんが、大家族で暮らしている為色々な兼ね合いがあったりして…その部分は省きます。
そんな訳で何かと満足の出来ない日常を送っていた所、友人とのメールのやりとりが私のモヤモヤした感情をすっきりさせてくれました。
彼女曰く、「美味しいものを食べるって大事よね。それだけでイライラが収まって幸せになる人もいたりする位だからね」…と。
それともう一つ、google先生によると人間の体は自分に足りない栄養素がある時に、
脳にただ漠然と”空腹ですよ〜”という指令を送るんだとか!
ビタミン足りてませんよ〜とか、糖分足りてませんよ〜とか、
そういう事までは伝えきれないらしいのだ。
何とも言えないイライラ感、それに米を腹一杯食べているのに満足感の得られないこの感じ。
最初の1〜2週間はまだ良いのだけれど、3週間目あたりからやってくるこの感じの原因がついに自分の中で解明された。
そんな訳で、気分転換の為にも娘を連れて日本に帰国してみます。
ところで、娘(1歳8か月)を連れての帰国はとっても大変なので、直行便で一気に行きたかったのだけれど、大阪行きの直行便の場合は深夜のフライトとなってしまい、フライトを静かに過ごす人に囲まれる事になるだろう。
そんな飛行機で周りの人に気を使いまくりながら帰るよりは、いっその事中華系の飛行機を使い、機内でもお構いなしで騒いでいるであろう中国人に囲まれた方が、娘がフライト中に泣いたり騒いだりしても気を使わないんじゃないだろうかと思い、今回は中華系の飛行機で上海を経由して帰る事にしました。
以前に中華系航空会社で北京を経由してシンガポールへ行った時に、まるでお祭り騒ぎの数時間を過ごした事は強烈に覚えています。
尚、この事はあくまでも私の独断と偏見によるチョイスなので、ご参考までに…。
結果…
私と娘が乗った上海経由のその便は、以前に乗った事のある中華系の飛行機とは打って変わって機内は終始静まり帰っていて、娘の声だけが響いていました…。
けれどバリから上海へ向かう畿内では、隣の席の終始咳き込んでいたお姉さんがフライト中に娘とずっと遊んでくれていました。
それと上海から日本に向かう便では、隣に座った人が偶然にも保育士さんだったので、これまた娘とずっと遊んでくれたので本当に助かりました。
ところで、私たちの使った中国東方航空という飛行機ですが、思ったよりも機内も広くて綺麗だったし、たった6時間の間に機内食が(軽食を含めると)3回も出て来たので腹一杯になりました。
中国人ももしかして一日5食制なんですか?!
しかし、終始咳き込んでいた中国人のお姉さんのおかげでしょうか、予想通り娘に風邪がうつり、その後私にもうつり、日本の最初の一週間は残念ながら家にほぼひきこもっていました。
日本ならマスクは人に風邪をうつさない為にも使いますが、あちらではきっと自分の身を守る為にしか使わないのでしょうね…。
そんなこんながあり、風邪をひいても元気はつらつのコムスメンと、一方ぐったりの私共に、ようやく菌に打ち勝った今、毎日美味しい食事をありがたく、本当にありがたく噛み締めています。
比較するものでは無いと思いますが、まるでイスラム教の断食明け様なありがたい気分です。
帰国前、スンバ島の実家のあるWaikabubakという町で、何と偶然にも旅の途中の日本人(多分スンバで日本人と遭遇するのは初めて)に出会いました。
その時最初にかけられた一言は、こんな所で”何してるの”では無くて「何食べてるの?!」というその問いがあまりにも的を得ていて、思わずほっとしました。
その方は日本とインドネシアの架け橋をかれこれ40年間にわたり行っているそうで、、私も何度か読んだ事のあるインドネシアに関する記事を執筆されている方だったのです。
今回の”紛争”の件に関してもスンバの噂話よりも詳しくご存知で、機動隊によって鎮圧されたので今は問題無いとの事でした。
その事は報道規制(?)がかかり映像は残したものの放送はされないそうです。
その他スンバ島の伝統文化に関しても、聞いた事も無い様な島の事までもが綺麗な写真と共に詳しく紹介されていますので、大川さんのもっとディープなインドネシアを知りたい方は是非。
インドネシア文化宮(GBI-Tokyo)のブログ
コメント
お帰りなさい。
ホッとしました。
ドキドキしながら読んでいましたが、帰ってこれたのですね。
日本で平和を感じながら、癒されて下さい。
でも旦那さんが心配ですね。
スンバ情報は気になるけど、ゆっくり休んで下さいね。
mimiさん、ありがとうございます。
束の間でしたが、日本での便利な暮らしには改めて癒されました♪
そしてまたバリに戻って来ました。
しばらくはココに滞在予定ですが、私もスンバが気になっています。